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主

『主要教説』

しゅようきょうせつ

エピクロス·古代

死・快楽・正義・友情についてのエピクロスの教えを40の短い箇条にまとめた格言集

哲学倫理

この著作について

古代ギリシアの哲学者エピクロス(前341〜前270)の教えの要点を、40の短い箇条にまとめた格言集である。ディオゲネス・ラエルティオスが『ギリシア哲学者列伝』第10巻の結びに収めたことで、まとまった形で伝わった。

【内容】

第1項は、至福で不滅な存在はみずから煩わず他を煩わすこともないと言い、第2項は、死はわれわれにとって何ものでもない、分解したものは感覚を持たないからだと述べる。第3項は快楽の大きさの限界をあらゆる苦痛の除去に置き、第4項は肉体の持続的な苦痛は長く続かないと言う。ローマ時代のエピクロス派は、この四項を魂を癒やす四つの薬(テトラファルマコス)にたとえた。続いて、思慮深く、立派に、正しく生きることなしに快く生きることはできないと説かれる。後半では、知恵が幸福のために用意するもののうち、はるかに大切なのは友を得ることだとされ、正義は互いに害し害されないための取り決めだと論じられる。

【影響と意義】

箇条はエピクロス自身の著作から抜き出されたものが中心で、一部は親しい弟子たちの文章から採られたとも考えられている。手紙と同じく、教えの核心を覚えやすくすることが目的だった。ディオゲネスは、作品の終わりを幸福の始まりに重ねるとして、この箇条で列伝全体を締めくくった。第2項は『メノイケウス宛の手紙』の死の議論と同じ言葉で、ルクレティウスも『事物の本性について』第3巻で、それゆえ死はわれわれにとって何ものでもないと歌った。

【なぜ今読むか】

死、苦痛、欲望、正義、友情について、何を恐れなくてよく、何があれば足りるのかを数行ずつで言い切る。漠然とした不安を、ひとつずつ点検する手がかりになる。

著者

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