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Philosophers of Nothingness

James W. Heisig·現代

京都学派三人を「無の哲学者」として論じた英語圏の標準書

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哲学京都学派日本哲学

この著作について

南山大学のジェイムズ・ハイジック (J.W. Heisig) による京都学派論である。西田幾多郎《にしだきたろう》・田辺元西谷啓治の三人を『無の哲学者たち』として論じ、英語圏での京都学派受容に決定的な影響を与えた。邦訳は刊行されていない。

【内容】

西田の純粋経験《じゅんすいけいけん》から絶対無《ぜったいむ》の論理、田辺の種の論理と懺悔道、西谷の空の哲学という三者の思想的展開を、それぞれの伝記と時代状況に絡めて整理する。とくに田辺章は、戦時下の言説と懺悔道哲学の関係を丁寧に追跡し、英語圏での田辺研究の事実上の出発点となっている。

【影響と意義】

Kyoto School Philosophy as a recognizable English-language academic field を成立させた書として、ハワイ大学出版会の Nanzan Library of Asian Religion and Culture 叢書を代表する一冊。日本の京都学派研究との対話関係を生み出した起点でもある。

【なぜ今読むか】

日本哲学の国際的受容を考えるとき、英語圏の標準書として一度は触れておきたい重要文献である。

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