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パルメニデス

プラトン·古代

イデア論の自己批判を含むプラトンの難解な対話篇

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哲学

この著作について

プラトン後期対話篇のなかでもっとも難解で、哲学史上もっとも議論を呼び続けてきた作品で、イデア論の自己批判と「一」の徹底的な弁証法的分析からなる。

【内容】

本書は、若きソクラテスが老パルメニデスとその弟子ゼノンにアテナイで出会うという劇的枠組みを取る。前半では、ソクラテスが自らのイデア論を提示した後、パルメニデスから「第三人間論」、全体と部分の関係、イデアと個物の分離、イデアについての知はいかに可能かといった難問を次々に突きつけられ、返答に窮する。後半ではパルメニデスが「一」をめぐる弁証法的訓練を展開する。「一が在るならば」「一が在らぬならば」という二つの仮定から出発し、存在と非存在、同と他、運動と静止、瞬間と持続などを、八つの仮説として徹底的に分析する場面が続く。

【影響と意義】

プラトン自身が、自らの中期思想の柱であったイデア論に根本的な疑義を提起している点で、哲学史上きわめて稀有な自己批判のテクストである。新プラトン主義者プロクロスが本篇を神学的に読み解いて以来、ヘーゲルハイデガー、現代の形而上学に至るまで、存在論の源泉として繰り返し参照されてきた。

【なぜ今読むか】

「偉大な思想家は誤らない」という先入観を捨て、思考が自らを鍛え直す現場に立ち会える稀有な作品である。哲学的探求の誠実さを、もっとも高い水準で味わえる古典である。

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