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ウプネカット

アンクティル・デュペロン (訳)·近代

ペルシア語訳から重訳されたウパニシャッド集。ショーペンハウアーが愛読した。

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哲学

この著作について

フランスの東洋学者アンクティル・デュペロンが、17世紀ムガル朝の王子ダーラー・シコーによるペルシア語訳ウパニシャッドをラテン語に重訳し、1801年から1802年にかけてストラスブールで2巻本として刊行した書物。書名はペルシア語形『Oupnek'hat』(ウパニシャッドの転訛)に由来する。

【内容】

古代インドのウパニシャッド文献群のうち、約50編を収める。ブラフマンとアートマンの一致、輪廻と解脱、自我と世界の本質に関する形而上学的思索が、サンスクリット原典からペルシア語、さらにラテン語へという二重の翻訳を経て西洋に伝えられた。文献学的には不正確だが、19世紀ヨーロッパに東洋思想の存在を強く印象づけた。

【影響と意義】

ショーペンハウアーは1814年頃に友人マイヤーを通じて入手し、生涯の愛読書として「私の人生の慰め、私の死の慰めとなるであろう」と語った。彼の意志否定の思想とインド哲学の親和性は、本書の読書体験から育まれた。後の比較宗教学・東西思想交流の出発点でもある。

【なぜ今読むか】

翻訳を介して思想がいかに変容し、なお他文化に届きうるかを示す稀有な事例として、いまも示唆に富む。

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