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神話論理

しんわ ろんり

レヴィ=ストロース·現代

レヴィ=ストロースの神話分析

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哲学

この著作について

クロード・レヴィ=ストロースが十年近い歳月をかけて完成させた全四巻の大著で、構造主義人類学を一つの到達点へと導いた神話分析の記念碑。

【内容】

第一巻『生のものと火を通したもの』では、南米先住民の神話数百篇のなかに「生/加熱」「自然/文化」といった二項対立の変換規則を読み取り、神話群を一つの音楽的構造として分析する試みが示される。第二巻『蜜から灰へ』では味覚と料理の主題、第三巻『食卓作法の起源』では動物と食、第四巻『裸の人』では北米大陸まで拡張し、最後にヨーロッパの民話との接続が論じられる。楽譜のような視覚的図表を多用し、神話を個々の物語ではなく、変形と対称を織り込む巨大な交響曲として捉えるのが本書の独自性である。

【影響と意義】

構造主義の影響力をフランス思想界の外にまで押し広げ、比較神話学、認知人類学、民俗学、文学理論、記号論に大きな刺激を与えた。日本でも大塚久雄《おおつかひさお》・山口昌男《やまぐちまさお》らを通じて受容され、神話研究や広告・デザイン論にも影を落としている。

【なぜ今読むか】

無数の物語が並列される現代のコンテンツ空間において、「表面の違いの下に共通の変換規則がある」という視点はいまも強力である。神話やアニメ、ゲームのシナリオ構造を読み解く分析の訓練として、斬新な視座を与え続ける書物である。

著者

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