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マスナヴィー

ジャラールッディーン・ルーミー·中世

スーフィズムの頂点とされるルーミーの韻文による神秘主義大詩集

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宗教文学

この著作について

13世紀ペルシアの神秘主義詩人ジャラールッディーン・ルーミーが晩年に口述し弟子フサームッディーン・チェレビーが書き留めた大詩集。全6巻約25,000連句の韻文詩で、「ペルシア語のクルアーン」とも称されるイスラム神秘主義(スーフィズム)文学の最高峰である。

【内容】

冒頭「葦笛の歌」から始まり、自分が生えてきた葦原から切り離された葦笛が発する嘆きの音は、源なる神から切り離された魂の郷愁の象徴とされる。以下、寓話・逸話・クルアーン解釈・哲学的省察が長大に連なり、愛・信仰・神秘的合一・自己消滅といった主題が螺旋状に展開される。論理的体系性より直観的飛躍を優先する独特の構造を持つ。

【影響と意義】

イスラム世界・オスマン帝国・中央アジア・インドのスーフィー・ネットワーク全域で愛読され、ルーミーが創始したメヴレヴィー教団(「旋回する修道僧」で知られる)の基本教典ともなった。現代ではコールマン・バークスの英訳詩集がアメリカで数百万部売れ、世界的な宗教・詩の遺産となっている。

【なぜ今読むか】

東西文明の宗教的深奥を繋ぐ稀有な古典として、多宗教対話の時代にこそ意義深い。断片的に拾い読みでも、瞑想的な言葉と深い寓話が読む者の心を静かに整える。

著者

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