人
『人間と象徴』
にんげんとしょうちょう
C.G.ユング(編)·現代
ユング晩年の一般読者向け入門書
哲学心理学入門
この著作について
【内容】ユングが晩年に企画し、本人と弟子たちが共同で執筆した分析心理学の入門書である。原題は Man and His Symbols。ユング自身が無意識へのアプローチを概説し、M-L・フォン・フランツが個性化の過程を、ヘンダーソンが古代神話と現代人を、ヤコビが個人分析を、ヤッフェが視覚芸術における象徴を担当する。
【影響と意義】専門書では難解とされてきたユング心理学を、豊富なカラー図版と平易な文章で広く一般に普及させた。元型・夢・象徴・個性化といった主要概念が、具体的な臨床例や芸術作品と結びつけて語られる点で、入門書の決定版として読み継がれている。河出書房新社から邦訳が出ており、新版も用意されている。
【なぜ今読むか】夢や物語の中に立ち現れる心の構造を、図像とともに理解できる希少な書物である。心理学の専門教育を受けていない読者でも、自分の夢や日常的な象徴体験を読み解く手がかりを得られる。ユング思想の全体像を最短距離で掴みたい人にまず勧めたい一冊である。
著者
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