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ラカン派精神分析入門:理論と技法

らかんはせいしんぶんせきにゅうもん

ブルース・フィンク(中西之信・椿田貴史・舟木徹男・信友建志訳)·現代

米国を代表するラカン派臨床家による包括的入門

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哲学

この著作について

アメリカを代表するラカン派臨床家ブルース・フィンクによる、ラカン派精神分析の包括的入門書である。原題はA Clinical Introduction to Lacanian Psychoanalysisで、誠信書房から2008年に邦訳が刊行された。

【内容】

本書は3部構成をとる。第1部では欲望と精神分析技法が論じられ、自由連想・解釈・転移といった基本概念がフロイトとの差異を踏まえて整理される。第2部では神経症・精神病・倒錯という三つの構造の鑑別診断と、それぞれにおける分析家の位置どりが説明される。第3部では「欲望を越える技法」として、症状の享楽との対峙、幻想の横断、分析の終結が扱われる。豊富な臨床例とともに語られるため、難解とされるラカンの概念がきわめて具体的に把握できる構成になっている。

【影響と意義】

ラカンの仏語原典は晦渋を極めるが、本書は英語圏の臨床家がラカンをどう実践に落とし込んだかを示す稀有なテキストとして、世界中の精神分析訓練の場で参照されている。日本でも臨床心理学・精神医学領域で標準的な参考書として位置づけられている。

【なぜ今読むか】

認知行動療法が主流化するなかで、症状の意味と無意識を引き受ける精神分析の臨床思想は、いまなお独自の射程を持つ。臨床家を志す読者にも、思想としてラカンを読みたい読者にも勧められる。

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