行
『行動学入門』
こうどうがくにゅうもん
三島由紀夫·現代
行動の美と意味を論じた三島の遺著的随筆
哲学文学日本文学
この著作について
【内容】三島由紀夫の評論・随筆集である。男性誌『ポケットパンチOh!』に連載された表題作に、女性誌向けに書かれた『おわりの美学』、オピニオン誌向けの『革命哲学としての陽明学』を併録する構成をとる。1970年10月、文藝春秋から刊行された。行動とは何か、なぜ人は行動するのか、行動の美学はどこにあるのかを、軽妙な口調と切実な実存の声を交えて論じる。
【影響と意義】自決のおよそ一か月前まで筆が入れられた、事実上の遺著的著作として知られる。陽明学の知行合一を革命哲学として捉え直す視点は、戦後思想に対する三島独自の批評として読まれてきた。文学者としての装飾を抑え、実践哲学の素描として書かれている点に独自性がある。
【なぜ今読むか】思考と行動の乖離が常態化した現代において、行動を哲学の対象として真正面から論じた本書は、生き方を考えるための具体的な手がかりを与えてくれる。三島の最期を理解する鍵としても欠かせない一冊である。
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