ユ
『ユング心理学入門』
ゆんぐ しんりがく にゅうもん
河合隼雄·現代
ユング心理学を日本に紹介した河合隼雄による定番入門書
心理学
この著作について
日本にユング心理学を根付かせた河合隼雄《かわいはやお》による定番入門書。1967年刊、培風館ロングセラーの名著。臨床経験を交えつつ、難解なユング理論を生き方の問題として語り直す。
【内容】
集合的無意識・元型・影・アニマとアニムス・自己(セルフ)といった中核概念を、夢分析や神話・昔話の具体例で解きほぐす。とくに焦点が当たるのは「個性化の過程」である。人生の後半、それまでの自分に行き詰まった人が、無意識からの声に耳を傾けて新しい自分を形成していく道筋を、著者のクライエントとの関わりを通して描く。
【影響と意義】
心理学の専門書というより「自分の生き方を見つめ直す本」として読み継がれてきた古典である。日本の心理療法・教育・文学批評にユング的視点を広く浸透させ、河合自身のその後の仕事や、日本におけるセラピー文化の展開の出発点となった。
【なぜ今読むか】
悩みや違和感を「病」ではなく「人生の意味の到来」として読み替える視点が得られる。中年期の空虚感や役割疲れを抱えた読者に、内側からの再出発を促す一冊である。
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