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『イノベーションと企業家精神』
いのべーしょんときぎょうかせいしん
ピーター・ドラッカー·現代
イノベーションを体系的な実践として定式化したドラッカーの経営書
ビジネス
この著作について
ピーター・ドラッカーが1985年に公刊した経営書。イノベーションと企業家精神を「体系的な実践」として初めて定式化し、経営思想史に明確な位置を与えた。
【内容】
イノベーションは天才的閃きではなく、訓練と方法によって誰もが実践できる規律ある活動だと主張する。予期せぬ成功や失敗、業界構造の変化、人口動態、新しい知識など、企業家的機会を発見する7つの源泉を提示し、各源泉での具体的な観察と分析の手法を論じる。後半では企業家精神を持った経営の実践論、企業家戦略の4類型、そして「企業家的社会」という社会像が展開される。
【影響と意義】
ベンチャー経営論やスタートアップ方法論の原型を提供し、クリステンセンの破壊的イノベーション論やエリック・リースのリーン・スタートアップ、ブランク『顧客開発モデル』など、後続の経営思想に直接の系譜をたどれる。日本では一橋大学の野中郁次郎・竹内弘高らの経営学にも基礎的影響を残した。
【なぜ今読むか】
AI・気候変動・人口減少など不連続な変化が続く現代で、「機会を体系的に発見する」という本書の方法論はますます実務的価値を増している。個人が副業や起業を考える際にも、感情的衝動ではなく方法的観察に基礎を置く姿勢の古典となる。
著者
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