英
『英語諸国民の歴史』
えいごしょこくみんのれきし
ウィンストン・チャーチル·現代
英語圏二千年の歩みを描いたチャーチル晩年の大著
歴史政治
この著作について
ウィンストン・チャーチルが1956〜58年に4巻本として公刊した英語圏の通史。もともと1930年代後半に執筆を開始したが第二次大戦によって中断され、首相退任後の1950年代に完成された、チャーチル晩年の代表的著作である。
【内容】
ローマのブリテン島侵攻から第一次世界大戦直前までの英語圏諸国(英国、米国、カナダ、豪州、ニュージーランドなど)の歴史を、政治と戦争を中心に描く。第1巻は古代と中世、第2巻はテューダー朝から清教徒革命、第3巻は18〜19世紀の大英帝国の拡張と米国独立、第4巻は19世紀後半の米国・英連邦の発展までを扱う。アングロ・サクソン的自由と議会主義を一貫した主題とし、戦場・議会・宮廷の場面を物語的文体で綴る。
【影響と意義】
学術史書ではなく政治家による歴史叙述として独自の地位を占め、冷戦初期の西側の自己理解を大きく形成した。今日でも英国の教養層の基本書として読まれ、チャーチルのノーベル文学賞の対象となった作品群の一つである。
【なぜ今読むか】
一人の政治家が自らの文明をどう語るかという歴史叙述の類型として、今なお示唆が多い。1章ずつ拾い読みできる構成も助けになる。
著者
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