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ギリシアの仏陀:ピュロンと初期仏教の中央アジアにおける邂逅

ぎりしあのぶっだ ぴゅろんとしょきぶっきょうのちゅうおうあじあにおけるかいこう

クリストファー・I・ベックウィズ·現代

ピュロン懐疑論と初期仏教の歴史的接触を再検討する意欲作

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哲学古代哲学比較思想

この著作について

【内容】インディアナ大学の中央ユーラシア研究者クリストファー・I・ベックウィズによる古代哲学史研究書である。原書 Greek Buddha: Pyrrho's Encounter with Early Buddhism in Central Asia は2015年にプリンストン大学出版局から刊行された。アレクサンドロス大王のアジア遠征に同行したエリスのピュロンが、中央アジアおよびインドで初期仏教の修行者と接触したとする仮説を中心に据え、ピュロン懐疑論の三項定式(プラグマタは差異化されず、計量されず、決定不能である)と初期仏教の三相印(無常・苦・無我)の構造的並行性を、文献学・歴史学・哲学史の手法で論証しようと試みる。

【影響と意義】西洋古代哲学とアジア思想の関係を文化伝播の視点から精査する野心的著作として、古代懐疑論研究およびインド思想史の双方で議論を呼んだ。仏教学者からは仏教側の根拠の再構成に異論もある一方、ピュロン研究者の側からは古典文献の新しい読みを提示する刺激的な仕事として評価されている。日本語訳は確認できていない。

【なぜ今読むか】懐疑主義をギリシア内在的に閉じて読むのではなく、古代世界の知の往還として捉え直す視点を与える。エセーやヒュームを読む前段の比較思想的な視野として、原著の議論は今も有効である。

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