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創世記

そうせいき

作者不詳·古代

天地創造から族長時代までを描く旧約聖書冒頭の書

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宗教

この著作について

旧約聖書の第一書で、全50章。ヘブライ語原典ではモーセ五書(トーラー)の筆頭に位置づけられる。紀元前10〜5世紀にかけて複数の伝承層(J典・E典・P典・D典)が編集統合されて現在の形になったとされる、西洋思想の神話的・倫理的出発点である。

【内容】

前半11章は原初史。天地創造、エデンの園、カインとアベル、ノアの洪水、バベルの塔といった人類全体に関わる物語が語られる。第12章以降は族長物語で、アブラハム、イサク、ヤコブ、そしてヨセフの四世代にわたる神の選びと家族の歴史が、深い文学的緊張のなかで展開される。「光あれ」「人は独りでいるのは良くない」「我と我が家は主に仕える」などの文言は、世界文学の根本的語彙となった。

【影響と意義】

キリスト教神学、西洋文学、絵画、音楽の無限の霊感源となり、ミルトン失楽園、スタインベックエデンの東、マン『ヨセフとその兄弟』など主要文学作品の下敷き。現代では創造論論争、生命倫理、環境倫理の古典的参照枠でもある。

【なぜ今読むか】

人類の自己理解の最古の物語形式を知るための必読文献。

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