外
『外交』
がいこう
ヘンリー・キッシンジャー·現代
17世紀から冷戦までの西洋外交史を解剖したキッシンジャーの大著
政治歴史
この著作について
アメリカの元国務長官・外交史家ヘンリー・キッシンジャーが1994年に公刊した外交史の大著(原題『Diplomacy』)。17世紀のリシュリューから20世紀のクリントン政権までを単独著者として俯瞰した、現代外交論の標準参照文献である。
【内容】
全31章、900ページを超える大部。リシュリューの国家理性、ウィーン会議の勢力均衡、ビスマルクの複雑同盟、第一次・第二次世界大戦期の外交、冷戦期の封じ込め、ニクソン政権の米中接近、レーガンの戦略、ソ連崩壊後の新秩序までを、キッシンジャー自身の実務経験と歴史的視座の両面から分析する。ウィルソン主義的普遍主義とリアリズム的勢力均衡という二つのアメリカ外交の伝統の交互作用が大きなテーマ。
【影響と意義】
現実主義国際関係論の古典的参照文献として、各国の外交官・政治家・研究者の必読書となった。キッシンジャー実務経験の深みと歴史家としての筆力の統合が評価される。
【なぜ今読むか】
多極化・大国間競争の時代に、近代外交の長期的論理を理解するための標準参照書。