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完全解読 ヘーゲル「精神現象学」

かんぜんかいどくへーげるせいしんげんしょうがく

竹田青嗣・西研·現代

『精神現象学』を最初から最後まで読み解く解説書

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哲学入門

この著作について

現象学・近代哲学の解説で知られる竹田青嗣《たけだせいじ》と西研《にしけん》が、ヘーゲル精神現象学を全章にわたって読み解いた解説書。講談社選書メチエの一冊として刊行された。

【内容】

本書は『精神現象学』の各章を順に追い、原典の論理展開を平易な日本語で再構成する。意識・自己意識・理性・精神・宗教・絶対知という大きな段階づけを軸に据え、感覚的確信から始まる経験の運動が、主と奴の弁証法、ストア・懐疑・不幸な意識、観察する理性、共同体の倫理、教養と疎外、道徳的世界観、宗教の歴史を経て絶対知に到達する道筋を描き直す。難解な術語は具体例と平易な言い換えを併用して説明され、原典の構造的な見取り図が浮かび上がる。

【影響と意義】

『精神現象学』は日本語圏でも完読を阻む書物として知られてきたが、本書はその全体像を一冊で押さえる稀有な試みとして広く参照されている。竹田・西の現象学読解の蓄積が随所に活かされ、ヘーゲルを現代的な意識論として読み直す視角を提供する。

【なぜ今読むか】

精神現象学の各章を独立に読むのではなく、全体としての運動を掴むことで初めて見えてくるテーマがある。原典に挑む前後の地図として、また章ごとの再読の際の伴走者として、長く手元に置ける一冊である。

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