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『チョムスキーの「アナキズム論」』
ちょむすきーのあなきずむろん
現代
チョムスキーが1969年から2004年にかけてアナキズムをめぐり論じ、語ったものを集めた本
政治哲学
この著作について
ノーム・チョムスキー(1928年生まれ)が、1969年から2004年までの約40年にわたってアナキズムをめぐり論じ、語ってきたものを集めた本である。日本語版は木下ちがや訳で、2009年に明石書店から出た。出版社は本書を、「世界の良心」によるアナキズム論=自由論の集大成と紹介している。
【内容】
全11章は年代順に並び、うち5章は目次にインタビューの表記がある。第I章「ベトナム戦争とスペイン革命」(1969年)に始まり、「言語と自由」「アナキズムについて」(ともに1970年)、「アナルコ・サンディカリスムの今日的意義」(1976年)、「アナキズム、マルクス主義、未来への希望」(1995年)などを経て、2004年のバリー・ペイトマン、ジガ・ボドヴニクとの対話に至る。内容紹介によれば、問われるのは、新自由主義化とグローバル化が席巻する世界で国家の暴力と資本の非道にいかに対抗するか、そして「上」からの押しつけや指導によらず、自分で自分の意識を育んでいけるかである。
【影響と意義】
本に載る著者紹介では、チョムスキーはマサチューセッツ工科大学教授で、生成文法に関する初の著作を1957年に公刊し、言語学のみならず脳科学・認知科学にも大きな影響を与えたとされる。同紹介では、1969年に米国の外交政策批判を中心とした初の著作を出して以後は、メディアやグローバリズムなどに関する著作も多数発表した。
【なぜ今読むか】
内容紹介は、市場万能主義と計画経済という二つの20世紀モデルが崩壊し、新自由主義化とグローバル化が席巻する世界を背景に置く。目次に章ごとの年が示されており、どの時期の議論かを確かめながら読める。