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チョムスキーの「アナキズム論」

あなーきずむ

ノーム・チョムスキー·現代

チョムスキーがリバタリアン・ソーシャリズムとしてアナーキズムを現代的に擁護した著作

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政治哲学

この著作について

言語学者にして米国を代表する左派知識人ノーム・チョムスキーが、アナーキズム(リバタリアン・ソーシャリズム)の立場を明瞭に提示するためのインタビュー・論考を集めた政治思想書。

【内容】

本書は、アナーキズムを暴力や混沌と等置する通俗的イメージを丁寧に払拭することから始まる。チョムスキーが支持するのは、プルードン、バクーニン、クロポトキン、スペイン内戦期のアナキスト集団、アメリカの生産協同組合に連なる「リバタリアン・ソーシャリズム」であり、国家権力、資本主義企業、軍事・諜報機関、マスメディア、学術界のヒエラルキーまで、あらゆる形の「正当化されない権威」を一つ一つ批判的に検討する姿勢として位置づけられる。同時に、民主的労働者管理、連合主義、直接行動、フリースクール、地域コミュニティを基盤とする建設的な構想が多方面から論じられる。

【影響と意義】

チョムスキーの長大な政治的著作群のなかで、自身の政治的立場を最も簡潔に提示する書として世界中で参照されている。反グローバリゼーション運動、オキュパイ運動、反戦運動、メディア批判の実践的な参照点となっている。

【なぜ今読むか】

巨大IT企業、国家による監視、軍需産業といった、今まさに正当化が問われる権力の形に対して、どう語り返せるかを考える手がかりを与えてくれる。左右の既存の枠組みに収まらない政治的想像力を鍛えたい読者に適した一冊である。

著者

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