フィロソフィーマップ

資本とイデオロギー

しほんといでおろぎー

トマ・ピケティ·現代

不平等を正当化するイデオロギーの歴史を検討したピケティ第二の大著

Amazonで見る
経済政治

この著作について

フランスの経済学者トマ・ピケティが2019年に公刊した1000ページを超える大著。21世紀の資本に続く第二の主著として、世界の不平等を経済構造のみならず「不平等を正当化するイデオロギー」の歴史として描き直した記念碑的著作である。

【内容】

前近代の三機能社会(聖職者・貴族・平民)から、近代の所有権社会、植民地主義体制、社会民主主義、そして現代のハイパー資本主義へと、社会ごとに異なる「不平等体制」の歴史が世界規模で描かれる。各体制は独自のイデオロギー(神授・血統・所有・能力主義・メリトクラシー)に支えられ、それが揺らいだときに急速な変容が起きると論じる。終章ではグローバル累進課税、労働者の共同経営参加、気候対応を柱とする「参加型社会主義」が処方箋として提示される。

【影響と意義】

21世紀の格差論・民主主義論の基幹テクストの一つとなり、各国の税制改革議論や新世代左派思想の理論的支柱となっている。豊富なデータと歴史分析が結合した独特のスタイルが模倣を生んでいる。

【なぜ今読むか】

富の集中と政治的分極化が進む現代、その構造を歴史的に理解するための最大級の見取り図。

著者

Amazonで見る