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ビスマルク

飯田洋介·現代

ビスマルクの生涯と政治を描く評伝

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政治入門

この著作について

ドイツ近代史家・飯田洋介《いいだようすけ》による、オットー・フォン・ビスマルクの本格的評伝(中公新書)。

【内容】

本書は、プロイセンのユンカーの家系に生まれたビスマルクの青年期から説き起こし、フランクフルト連邦議会使節、駐露・駐仏大使を経て、プロイセン首相に就任する過程を描く。デンマーク戦争、普墺戦争、普仏戦争を通じて上からのドイツ統一を達成し、鉄血宰相として帝国を形作っていく。続いてドイツ帝国期における文化闘争、社会主義者鎮圧法と社会保険制度(近代福祉国家の原型)、三帝同盟・再保障条約に代表される複雑な同盟網による勢力均衡外交、そして若き皇帝ヴィルヘルム二世との衝突による辞任までが、バランスの良い筆致で整理される。

【影響と意義】

リアルポリティークの典型として政治学で繰り返し参照されるビスマルク像を、一次史料に基づいて更新した仕事である。勢力均衡、福祉国家の起源、権威主義的近代化の議論にとっての重要な参照点となる。日本語で得られる最良のビスマルク入門書の一つである。

【なぜ今読むか】

英雄史観にも冷笑的見方にも陥らず、時代状況のなかで選びうる選択肢を緻密に見せる筆致が堅実である。現代の多極化する国際政治と、福祉国家の再設計を考える際の、深い補助線を与えてくれる。

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