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行動分析学入門:ヒトの行動の思いがけない理由

こうどうぶんせきがくにゅうもん ひとのこうどうのおもいがけないりゆう

杉山尚子·現代

杉山尚子による行動分析学の一般向け入門

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哲学心理学行動分析

この著作について

【内容】日本における行動分析学の第一人者・杉山尚子による一般向け入門書である。集英社新書から2005年に刊行された。スキナー学派の中心概念である行動随伴性(先行条件・行動・結果という三項随伴性)を軸に、なぜ人がそのように行動するのかという問いを身近な事例から解き明かしている。罰と強化、消去、シェイピングといった基本概念が、ダイエットや学習、人間関係の場面に即して説明される。

【影響と意義】学術的な教科書ではなく新書という器を選ぶことで、行動分析学の基本的なものの見方を一般読者に届けた一冊である。動機づけや習慣の問題を意志や性格に帰さず、随伴する結果に注目して分析する視点を、日本語で平易に展開した。教育・子育て・職場の人間関係など、応用可能な領域の広さも本書の魅力である。

【なぜ今読むか】自助的な自己啓発書とは違って、行動を「環境とのやり取り」として読み解く本書の視座は、自己責任論に陥らずに生活を改善する手がかりを与えてくれる。行動が変わらないと感じるとき、本書のフレームは状況の方を点検する材料となる。

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