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帝国の興亡:歴史を動かす数理モデル

ていこくのこうぼう れきしをうごかすすうりもでる

ピーター・ターチン·現代

クリオダイナミクスを提唱したターチンの帝国興亡論

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歴史政治社会思想

この著作について

【内容】ロシア系アメリカの理論生態学者・歴史家ピーター・ターチンによる帝国興亡論である。原書 War and Peace and War: The Rise and Fall of Empires は2006年にプルーム社から刊行された。著者は数理モデルと長期統計データを用いて歴史を分析する「クリオダイナミクス」を提唱しており、本書ではアサビーヤ(集団的連帯)の概念をイブン・ハルドゥーンから引き継ぎつつ、辺境(メタ・エスニック・フロンティア)における連帯形成、エリート過剰生産、世俗循環、長期の人口動態などを軸に、ローマからロシアまで諸帝国の興亡を統一的に説明しようと試みる。

【影響と意義】伝統的な歴史叙述と数理モデルを接合する語り口は、定量歴史学の地平を一般読者に開くものとして注目された。後年の『エリート過剰生産が国家を滅ぼす』にもつながる中核的アイディアが本書で提示されており、現代の政治分極化や社会不安定化の議論にも参照される。本書自体の邦訳は確認できないが、邦語圏では同著者の他作との関連で言及される機会が増えている。

【なぜ今読むか】政治不安定化と分断の時代に、歴史を周期と構造として捉える視点は思考の補助線になる。マキャヴェッリモンテスキューの古典と並べて読めば、政体の盛衰を考える複層的な視野が得られる。

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