タ
『タゴール詩集』
たごーるししゅう
ラビンドラナート・タゴール·現代
タゴールの代表的な詩を集めた日本語訳詩集
文学
この著作について
インド文学研究者・森本達雄《もりもとたつお》が、タゴールの膨大な詩業のなかから珠玉の作品を選んで訳出した日本語詩集。
【内容】
本書は『ギーターンジャリ(歌の捧げもの)』だけでなく、『園丁』『三日月』『実り』『渡り鳥』『最後の収穫』など、タゴールの多彩な詩集から選ばれた作品を収める。自然への讃歌、幼子への愛、恋愛詩、老境の省察、旅と別離、神との対話、インド独立運動への共感にいたるまで、主題ごとに整理されて並ぶ。ベンガル語原典からの翻訳を試みた点にも意義があり、英訳からの重訳が多かった従来の邦訳とは別種の手触りを伝える。
【影響と意義】
タゴールは戦前の日本で熱狂的に受容され、岡倉天心、柳宗悦《やなぎむねよし》、来日公演に接した多くの知識人に影響を及ぼした。本書はその受容史の上に立ち、アジアの詩人としてのタゴールを日本語で味わえる信頼性の高い入口となる。ノーベル賞以後の多面的な活動をもつタゴール像を補正する意味もある。
【なぜ今読むか】
子どもへの愛から老境の省察まで、人生のさまざまな時期を照らす詩に出会える。西洋中心の文学観から距離を置き、アジアの精神性に根ざした抒情の豊かさを味わいたい読者への、最適の入口となる一冊である。
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