ギ
『ギリシア・ローマ ストア派の哲人たち』
ぎりしあろーますとあはのてつじんたち
國方栄二《くにかたえいじ》·現代
セネカ・エピクテトス・アウレリウスを軸に学派全体を概説
哲学ストア派ヘレニズム
この著作について
古代哲学研究者の國方栄二が、帝政ローマ期のストア派を中心に学派の思想と生涯を平易に解説した概説書である。中央公論新社より2019年に刊行された。
【内容】セネカ・エピクテトス・マルクス・アウレリウスという後期ストア派の三巨頭を主軸に据え、彼らの著作と人物像を紹介する。あわせて創始者ゼノンから始まる初期ストア派、クリュシッポスら中期ストア派の流れも整理し、学派全体の思想的展開を見通せる構成となっている。心の平静、運命と自由意志の関係、世界市民主義といった主題が、原典の邦訳を交えながら日本語で読みやすい形で示される。
【影響と意義】ストイシズムが欧米のセルフヘルプや組織論の文脈で再評価される潮流のなかで、日本語による信頼できる概説の選択肢を提供した役割は大きい。学術的厳密さと一般読者向けの平易さを両立させており、入門書として広く参照されている。著者は他にもストア派関連の入門書を複数手がけている。
【なぜ今読むか】不確実性の高い時代にあって、感情に振り回されず生を整える技法を求める読者にとって、ストア派の知恵は実践的な指針となる。本書はその水先案内として機能し、原典に進む前の足場を提供する。
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