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ソ

『ソクラテス:われらが時代の人』

そくらてす:われらがじだいのひと

ポール・ジョンソン·現代

短編評伝の名手ジョンソンが描いたソクラテス入門

哲学入門

この著作について

英国の歴史家ポール・ジョンソン(Paul Johnson)が2011年に英語で刊行した、ソクラテスの生涯と思想をたどる評伝。邦訳は2015年、日経BP社(中山元訳)。

【内容】

本書はまず、ペロポネソス戦争末期のアテネという激動の時代背景を押さえ、石工の子として生まれたソクラテスが重装歩兵として従軍し、市民として生きた生涯を簡潔に追う。対話による「問答法」と「無知の知」、ダイモーンの声、クサンティッペとの結婚生活、プラトン・クセノフォン・アリストファネスなど同時代の証言を突き合わせ、人物像に立体感を与える。終盤では裁判と毒杯を仰ぐ最期が、弟子たちの記憶と共に描かれる。デルフォイの神託事件、アルキビアデスとの師弟関係、三十人政権下でのソクラテスの振る舞いなど、政治と哲学が交わる場面も拾われている。

【影響と意義】

一般向けの歴史書を多く書いた歴史家による評伝で、哲学の専門研究書とは性格が異なる。

【なぜ今読むか】

哲学の原点に立ち返るとき、まず人としてのソクラテスから入るのは正攻法である。短時間で全体像を掴むのに向いている。

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