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ソクラテス:われらが時代の人

そくらてす:てつがくしゃのせいとし

ポール・ジョンソン·現代

短編評伝の名手ジョンソンが描いたソクラテス入門

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哲学入門

この著作について

英国の歴史家ポール・ジョンソン(Paul Johnson)による短編評伝シリーズの一冊で、ソクラテスの生涯と思想を新書サイズに凝縮した入門書。邦訳は2014年、岩波書店。

【内容】

本書はまず、ペロポネソス戦争末期のアテネという激動の時代背景を押さえ、石工の子として生まれたソクラテスが陶芸家・重装歩兵・市民と渡り歩いた生涯を簡潔に追う。対話による「問答法」と「無知の知」、ダイモーンの声、クサンティッペとの結婚生活、プラトン・クセノフォン・アリストファネスなど同時代の証言を突き合わせ、人物像に立体感を与える。終盤では裁判と毒杯を仰ぐ最期が、弟子たちの記憶と共に描かれる。デルフォイの神託事件、アルキビアデスとの師弟関係、三十人政権下でのソクラテスの振る舞いなど、政治と哲学が交わる場面も拾われている。

【影響と意義】

専門書ではないが、古典学者モーリス・ボウラや現代の研究動向を踏まえた記述で、初学者が安心して読める定番入門として評価が定着している。

【なぜ今読むか】

哲学の原点に立ち返るとき、まず人としてのソクラテスから入るのは正攻法である。短時間で全体像を掴むのに向いている。

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