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聖徳太子集

しょうとくたいししゅう

聖徳太子·古代

十七条憲法と三経義疏を集成した日本思想大系の一冊

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哲学日本思想仏教

この著作について

【内容】岩波『日本思想大系2 聖徳太子集』として1975年に刊行された古典文献集である。十七条憲法、法華義疏・勝鬘経義疏・維摩経義疏のいわゆる三経義疏、関連史料を集成する。家永三郎・藤枝晃・早島鏡正・築島裕が校注を担当し、本文校訂と訓読、詳細な脚注を備える。三経義疏の真撰・偽撰問題、敦煌写本との比較など、二十世紀後半の最新研究水準が反映された校注となっている点も特筆される。

【影響と意義】古代日本における政治と仏教思想の出発点を、まとまった形で読める基本史料集として位置づけられる。「和を以て貴しと為す」で知られる十七条憲法、大乗仏教経典への日本初期の本格的注釈である三経義疏が一冊で参照できる意義は大きい。日本思想史研究において欠かせない定本となっている。

【なぜ今読むか】憲法十七条が単なる道徳訓ではなく、儒仏法の統合をめざす政治哲学の文書であったことが、丁寧な校注を通して見えてくる。古代史と思想史の交差点を一次史料で確かめたい読者には最適である。日本における国家と宗教の関係を考える上でも示唆深い。

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