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社会的なものを組み直す

しゃかいてきなものをくみなおす

ブリュノ・ラトゥール·現代

アクター・ネットワーク理論の方法論的綱領

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社会科学

この著作について

ブリュノ・ラトゥールが2005年に公刊したアクター・ネットワーク理論(ANT)の方法論的集大成(原題『Reassembling the Social: An Introduction to Actor-Network-Theory』)。

【内容】

ラトゥールは、デュルケーム以来の「社会学」が「社会的なもの(the social)」を独立した実体・力として前提してきたことを根本的に批判する。彼の提示する代替案では、「社会的なもの」とは結果としての連関であり、人間・モノ・テクノロジー・概念といった異質なアクターの結びつきから生成される。社会学者の任務は、その結びつきの形成を一つひとつ追跡(trace)することである。本書はANT の主要原則を七つの不確定性(uncertainty)として整理する:集団化、行為、対象、事実、記述、社会、知の不確定性。各章で具体的研究事例(パスツール研究所、地下鉄事故、エイズ研究など)が引用される。

【影響と意義】

ANTの方法論的「教科書」として広く読まれ、組織研究、デザイン研究、医学社会学、教育学、メディア研究に決定的影響を与えた。ジョン・ロー、アネマリー・モルらの議論と共鳴し、ANTを国際的に普及させた。日本でも伊藤嘉高らの訳を経て参照される。

【なぜ今読むか】

社会学・政治学・組織論の方法論を根本から考え直す出発点。AI・SNS時代の「社会の作り方」を考える理論的足場。

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