内
『内向型人間の時代』
ないこうがたにんげんのじだい
スーザン・ケイン·現代
内向型の強みを科学的に解き明かした心理学ベストセラー
心理学
この著作について
元弁護士にしてライターのスーザン・ケインが、自身の内向型気質を起点に、心理学と経営学の研究を縦横に引きながら書き上げた世界的ベストセラー。
【内容】
本書はまず、二十世紀のアメリカで「性格の文化」から「人格(パーソナリティ)の文化」へと価値観が転換し、社交性・自己主張・快活さが理想とされてきた歴史を辿る。そのうえで、ジェローム・ケーガンらの発達心理学、ハンス・アイゼンクらの性格研究、脳科学の刺激感受性の知見を組み合わせ、内向型と外向型の気質的な差異を解説する。オープンオフィスや集団ブレインストーミングの限界、静かな集中力が生む創造性、内向型リーダーの強み、内向型の子どもへの向き合い方、異なる気質同士の関係の整え方が、豊富なインタビュー事例とともに示される。
【影響と意義】
世界三十か国以上で翻訳され、「内向型」という語を一般教養に定着させた一冊である。職場のオフィス設計、学校教育、リーダー論に実際的な影響を与え、ダン・ピンクやアダム・グラントら後続の人気著者の議論とも接続されている。
【なぜ今読むか】
オンライン会議やSNSで四六時中発信を求められる時代に、「静かな人」の強みを正面から擁護する本書は、自分や周囲の気質を理解し直す頼れる同伴者となる。