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現代アートの哲学

げんだいあーとのてつがく

西村清和·現代

現代美学の諸問題を日本語で体系的に論じた美学入門書

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哲学

この著作について

美学者・西村清和《にしむらきよかず》が、分析美学と大陸美学の蓄積を統合して現代アートの諸問題を論じた日本語の本格入門書。

【内容】

本書は「芸術とは何か」「美とは何か」という古典的問いから出発しつつ、焦点をレディメイド、ポップアート、コンセプチュアル・アート、インスタレーションなど二十世紀以降の芸術へと移す。ダントーの「アートワールド」、ディッキーの制度理論、ウォルハイムの「二重性」論、デリダやグッドマンの芸術言語論、日本の物派・具体美術、ストリートアート、写真と映像、鑑賞の倫理まで、広い射程が整理される。「なぜトイレの便器が芸術になり得るのか」という素朴な問いが、制度、文脈、意味、解釈、批評のあり方の議論へと接続されていく。

【影響と意義】

日本語で書かれた現代美学の入門書として、美術大学や人文系学部の授業で広く採用されてきた。著者の他の著作(『遊びの現象学』『日本的なもの、日本的でないもの』など)とあわせて、戦後日本の美学研究の蓄積を一般読者に橋渡しする役割を果たしている。

【なぜ今読むか】

美術館や国際展で見る現代アートに違和感や戸惑いを覚える体験は珍しくない。本書はそうした戸惑いを「考えるための素材」へと変換する鑑賞と思考のリテラシーを、丁寧に鍛え直してくれる。

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