フィロソフィーマップ

キリスト教の精髄

きりすときょうのせいずい

C・S・ルイス·現代

ルイスが現代人向けにキリスト教信仰の合理性を説いた世界的ロングセラー

Amazonで見る
哲学

この著作について

英文学者C・S・ルイスが第二次大戦下のBBCで放送した連続ラジオ講演を、戦後にまとめ直して刊行した現代キリスト教弁証論のもっとも広く読まれた一冊。

【内容】

第一部では、人間が普遍的に感じる「善悪の感覚」「ずるいとの憤り」から出発し、宇宙の背後に道徳的秩序が想定されざるをえないという自然神学的議論が展開される。第二部ではキリスト教の核、神の存在、受肉、三位一体、罪と贖いといった教義を日常の比喩で平易に解説する。第三部では忍耐、愛、希望、結婚、赦し、プライドといった具体的な徳目が扱われ、第四部では新しい人間、祈り、時間と神の関係などより神学的な問いに踏み込む。全編を通じて、哲学的議論と日常の譬え、英国的ユーモアが巧みに織り交ぜられている。

【影響と意義】

世界四十以上の言語に訳され、二十世紀以降のキリスト教弁証論のなかで最も広く読まれた一冊となった。信者のみならず、宗教に懐疑的な知識人からも議論の出発点として参照され、ハイデッカーやトルーマン・カポーティが読み込んだことでも知られている。

【なぜ今読むか】

日常の道徳感覚から出発してキリスト教の骨格を哲学的に眺めたい人にとって、専門用語に頼らない本書の語り口は今も有効である。信じるか否かにかかわらず、西洋文化の根を知る手引きとして価値がある。

関連する思想

Amazonで見る