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魔の山

まのやま

トーマス・マン·現代

アルプスのサナトリウムを舞台に世紀末ヨーロッパの精神を描いた長編

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文学

この著作について

ドイツの作家トーマス・マン(1875〜1955)が1924年に公刊した長編小説。スイス・アルプスのダボスにある肺結核療養所を舞台にする。

【内容】

二十三歳のハンブルク青年ハンス・カストルプは従兄ヨーアヒムを見舞うため山上のサナトリウムを訪れ、そのまま七年間滞在することになる。発熱と胸部の影を口実に時間が止まったような世界に身を浸す彼の周囲に、人文主義者セッテンブリーニ、保守的イエズス会士ナフタ、奔放なロシア女性ショーシャ夫人、酒精的なペーペルコルンらが現れ、議論と恋愛と病が織り交ぜられる。山上で過ぎる時間と平地の現実の落差、雪のなかで死を見つめる体験、第一次世界大戦の勃発による下山と戦線送りまでが描かれる。

【影響と意義】

世紀末ヨーロッパの精神史を思想小説として総括した代表作で、リクールアドルノらが時間と教養小説の典型として参照してきた。

【なぜ今読むか】

病・時間・歴史をめぐる長い思索を、物語として体験できる古典である。

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