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ヒンド・スワラージ

マハトマ・ガンディー·現代

西洋近代文明を根底から批判したガンディーの若き宣言

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政治アジア

この著作について

マハトマ・ガンディーが1909年、南アフリカからロンドンへの航路の船上でわずか10日間で書き上げた政治哲学書。副題は「インドの自治」。読者と編集者の対話形式をとり、のちのインド独立運動の思想的綱領となった、ガンディー前期の最重要著作である。

【内容】

全20章の対話形式で、インド独立を求める若い革命家「読者」とガンディー自身を体現する「編集者」が論争を戦わせる。中心的主張は、鉄道・医療・弁護士・議会・機械文明という近代西洋のシステム自体が、人間を利己的にし、インドの伝統的な共同体と精神文化を破壊する元凶であるという急進的批判である。独立は英国を追い出すだけでは不十分で、近代文明そのものからの脱却と、手仕事・村落共同体・自己統御に基づく「スワラージ(自治)」の樹立を通じてしか達成されないとする。

【影響と意義】

インド独立運動の原点であり、ダダ・バーイー・ナオロジーやティラクの政治運動に哲学的基礎を与えた。非暴力抵抗(サティヤーグラハ)を体系化する以前の、ガンディー思想の原型を示す一次資料として欠かせない。

【なぜ今読むか】

テクノロジーとグローバル市場に囲まれた今こそ、「近代文明それ自体を問う」というガンディー的態度の原点に触れる価値がある。

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