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ゴルギアス

プラトン·古代

弁論術と哲学の対立をソクラテスが問い直すプラトンの対話篇

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哲学

この著作について

アテネを訪れた高名な弁論家ゴルギアスを相手に、プラトンが弁論術と哲学の根本的な対立を描き出した対話篇。言葉で人を動かす技術は、はたして善いものなのか。

【内容】

対話は三段階で進む。まず師ゴルギアスに、弁論術とは何についての技術かを問いつめ、次に弟子ポロスを相手に「不正を行うより不正を受けるほうがましだ」という逆説が示される。最後に登場する政治志望のカリクレスは、強い者が好きに振る舞うのが自然だと開き直り、ソクラテスと激しくぶつかる。締めくくりには、魂が死後に裁かれるという神話が語られる。

【影響と意義】

弁論術を「魂を快楽で太らせる料理法のようなもの」と切って捨てた、修辞学批判の古典である。権力・正義・魂の善という政治哲学の核心的主題を一冊にまとめ、国家で展開される正義論の土台にもなった。

【なぜ今読むか】

カリクレスの主張する「強者の権利」と、ソクラテスの説く「不正を受けるほうがよい」は、SNS時代の勝ち負けの論理と正面からぶつかる。自分はどちらを選ぶかを考えさせる対話である。

著者

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