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『フレーゲの言語哲学』
ふれーげのげんごてつがく
野本和幸·現代
フレーゲ意味論の本邦初の本格的研究
哲学言語哲学
この著作について
【内容】野本和幸によるフレーゲ研究書で、勁草書房から1986年に刊行された。日本におけるフレーゲ意味論の本邦初の本格的研究書として知られる。意味論の枠組み、関数論、固有名詞論、間接話法の理論などを体系的に解説している。
【影響と意義】本書はフレーゲ著作集の編訳と並行して書かれており、訳語と概念の整合性が高い。意味と意義(Sinn と Bedeutung)の区別を中心に、フレーゲ意味論の論理構造を緻密に再構成し、その後の日本における分析哲学・言語哲学の基礎文献として広く参照されてきた。野本の一連の仕事は日本のフレーゲ研究の標準を打ち立てたといってよい。
【なぜ今読むか】言語と論理の交わる地点で意味とは何かを問う作業は、現代の生成AIや自然言語処理の議論にも繋がる根本問題である。本書はその出発点となるフレーゲの問題設定を、訳者ならではの精度で読み解いており、原典に進む前の足場として今も有効である。
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