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『ブッダの真理のことば・感興のことば』
だんまぱだ(ほっくきょう)
中村元《なかむらはじめ》 訳·古代
ブッダの教えを韻文で伝える初期仏教の根本経典
宗教
この著作について
仏陀の教えのうち、最も初期の伝承に近いとされる詩句を集めた初期仏教の代表的経典で、パーリ語小部経典の一書。
【内容】
『法句経《ほっくきょう》』としても知られる『ダンマパダ』は、全二十六品、約四百二十三の短い詩句で構成される。冒頭の「ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される」から始まり、欲望、怒り、怠惰、愚痴、執着といった心の働きを冷静に観察し、自己を制御して善を重ねることの意義が繰り返し説かれる。死、老い、世の移ろいへの自覚、友の選び方、日常の小さな節度、修行者の心得といった主題が、象や花や川などの身近な比喩とともに語られる。『感興のことば(ウダーナヴァルガ)』は類似の内容をサンスクリット系伝統で伝える経典である。
【影響と意義】
スリランカ、タイ、ミャンマーなど上座部仏教圏でもっとも親しまれる聖典の一つとして、僧侶と在家の双方に暗誦され続けている。中村元《なかむらはじめ》訳の岩波文庫版は、日本語圏における定番の翻訳として長く読み継がれている。
【なぜ今読むか】
短い詩句の一つ一つが独立して味わえるため、毎日の一句として読み分けるのにも適している。情報過多のなかで心を整えるための、控えめで力強い古典である。
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