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帝政論

ていせいろん

ダンテ・アリギエーリ·中世

世界帝国と教皇権の分離を論証したダンテのラテン語政治論

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政治哲学

この著作について

ダンテ・アリギエーリが1313〜18年頃にラテン語で執筆した政治哲学の主著。フィレンツェ追放後の亡命期に書かれ、世俗権力と教皇権の関係をめぐる中世末期の大論争に、詩人としての彼が哲学的に介入した、ダンテ政治思想の到達点である。

【内容】

全三巻。第一巻では、人類の究極目的である「知性の完全な実現」のためには世界規模の単一の帝国が必要だと論証する。第二巻では、古代ローマ帝国が神意によって成立した正当な普遍帝国であったことを、ローマ共和政の奇跡的勝利史を引きつつ弁証する。第三巻では、皇帝権は教皇権に由来しないこと、両者は太陽と月のように神から直接並立的に与えられた独立の権能であることを、教皇擁護派の議論に一々反駁しながら論じる。

【影響と意義】

教皇庁の禁書目録に入り、ダンテ没後も長く論争の的となったが、近代国家主権論・政教分離論の遠い源流として位置づけられる。マキャヴェッリやマルシリウスへと連なる世俗政治思想の系譜の結節点。

【なぜ今読むか】

グローバル・ガバナンスと宗教的影響力の関係が再び問われる現代に、世界統一と権力分離の古典的構想として刺激的。

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