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「ソーシャル」化が壊す世界

そーしゃるかがこわすせかい

ジョナサン・ハイト·現代

Z世代のメンタルヘルス危機をスマートフォンと結びつける警告の書

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テクノロジー現代社会

この著作について

ニューヨーク大学スターン経営大学院の社会心理学者ジョナサン・ハイト(1963〜)が2024年に公刊し、世界的ベストセラーとなった著作(原題『The Anxious Generation: How the Great Rewiring of Childhood Is Causing an Epidemic of Mental Illness』)。

【内容】

ハイトは、2010年代前半にスマートフォンとSNSが10代に普及した時期と、各国でティーンの不安・抑うつ・自殺率が急上昇した時期との一致を、膨大なデータで実証する。「遊びベースの子ども期」が「電話ベースの子ども期」へ置き換わったことが、Z世代のメンタルヘルス危機の主因だと主張する。本書は四つの基本的な害悪を特定する:社会的剥奪、睡眠剥奪、注意散逸、依存である。これらに対し、四つの規範を提案する:14歳未満はスマホ禁止、16歳未満はSNS禁止、学校はスマホ禁止、現実世界での自由遊び・冒険の機会を増やす。著者の前作『正義のこころ』で確立された道徳心理学の知見と、共著者ジーン・トウェンジのデータ分析を統合した実証的議論である。

【影響と意義】

各国で青少年のスマホ規制議論を巻き起こし、フランス・オーストラリアなどで法制化に影響を与えた。教育政策・親子関係・SNS規制の議論で世界的に参照される。

【なぜ今読むか】

スマホ世代の親・教師・本人にとって、いま起こっている事態を理解するための必読書。

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