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つながっているのに孤独

つながっているのにこどく

シェリー・タークル·現代

MITのテクノロジー社会学者によるデジタル時代の孤独論

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テクノロジー現代社会

この著作について

マサチューセッツ工科大学(MIT)の臨床心理学者・テクノロジー社会学者シェリー・タークル(1948〜)が2011年に公刊した代表作(原題『Alone Together: Why We Expect More from Technology and Less from Each Other』)。

【内容】

本書は二部構成。第一部はソーシャル・ロボット(AIBO、Paro、My Real Babyなど)と人間との関係を扱う。子どもが介護用ロボットに本当の愛着を抱き、高齢者が機械に応答してもらうことに慰めを覚える現象を、丁寧なインタビューから描き出す。第二部はインターネット・SNS・スマートフォンが私たちの自己と関係性をいかに変えたかを論じる。「常時接続」によって私たちは独りでいる時間を失い、深い対話の能力を失いつつある。「テキストメッセージは会話を簡略化するのではなく、会話そのものを置き換える」という診断は本書の核心である。

【影響と意義】

タークルの『接続された心』『リクライム会話』と並ぶデジタル時代の人間論三部作の中心。教育、心理療法、AI倫理、メディア論に広く影響し、デジタル・ウェルビーイング運動の理論的基盤となった。

【なぜ今読むか】

スマートフォン依存・SNS疲れ・AIチャットボットへの愛着が日常化する現代に、テクノロジーと人間関係の本質を内省する出発点。

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