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反哲学入門

はんてつがくにゅうもん

木田元·現代

「哲学とは西洋特有の不自然な思考だった」と論じる入門書

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哲学入門

この著作について

戦後日本を代表するハイデガー研究者・木田元《きだげん》による、語り下ろしの哲学入門書。新潮社、2007年刊。聞き書き形式で、難解さを避けつつ西洋哲学史の全体像を辿る。

【内容】

本書の独自さは、副題的なテーゼ「哲学とは反自然的な思考である」にある。木田は、ソクラテスプラトン以降の西洋哲学が、生成変化する自然のなかから「変わらないもの(イデア・実体・神・主体)」を切り出して特権化してきた歴史を語る。これは決して人類普遍の知の営みではなく、ギリシア人が始めた一回限りの「不自然な」プロジェクトだった。だからニーチェ・ハイデガー以降に「反哲学」が登場したのは必然だ、というのが本書の見立てである。

【影響と意義】

西洋哲学を内側から肯定的に紹介する従来型の入門書と違い、外側からその特異性を指し示す視点を初学者に開いた。日本人が哲学を学ぶ意味を問い直すうえで重要な視座を提供する。

【なぜ今読むか】

「自然を支配する人間中心主義」が環境問題や AI 倫理で問い直されている現在、西洋哲学の前提そのものを相対化する本書のスタンスは、ますます読み直す価値が大きい。

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