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ピュタゴラス伝

ぴゅたごらすでん

イアンブリコス·古代

新プラトン主義者によるピタゴラス学派の伝記

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哲学ピタゴラス新プラトン主義

この著作について

新プラトン主義の哲学者イアンブリコス(3〜4世紀)による、ピタゴラスとその学派の生涯・教説を伝える伝記である。

【内容】ピタゴラスの誕生・修学遍歴・南イタリアでの教団形成・数比的世界観・共同生活の規律・象徴的格言など、後世に伝わるピタゴラス像のかなりの部分を形作る記述が含まれる。新プラトン主義の枠組みからピタゴラスを哲学的生の理想として描く性格が強く、史実と伝説が混在するが、断片的にしか残らないピタゴラスの教説を伝える現存最古層の重要資料の一つである。原題はギリシア語『ピタゴラス的生き方について』で、哲学を生活様式として捉える視点が貫かれる。

【影響と意義】ルネサンス以降の西欧でピタゴラスが「生き方の哲学者」として再発見される際、本書は基礎資料の役割を果たしてきた。日本語訳は二種あり、佐藤義尚訳『ピュタゴラス伝』(国文社, 2000)と水地宗明訳『ピタゴラス的生き方』(京都大学学術出版会西洋古典叢書, 2011)が存在する。後者は同書を哲学的著作として捉えた訳題である。

【なぜ今読むか】数学・音楽・倫理・宗教が一体となっていた古代の哲学的生のあり方を知るうえで、本書は最も豊富な情報源の一つとなる。

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