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エピクテトス 人生談義

えぴくてとすじんせいだんぎ

エピクテトス·古代

ストア派の解放奴隷哲学者の語録全訳

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哲学

この著作について

ストア派の解放奴隷哲学者エピクテトスの遺された言葉を、本邦で初めて文庫として全訳した記念碑的訳業。國方栄二《くにかたえいじ》訳、岩波文庫上下巻として2020年から2021年にかけて刊行された。

【内容】

弟子アリアノスが筆録した語録全四巻と、要点をまとめた要録、さらに後世に伝わる『断片』までを収録する。エピクテトスが繰り返し説くのは「我々の力の及ぶもの」と「及ばないもの」を峻別《しゅんべつ》する原則である。所有・名声・健康・他者の評価は我々の力の及ばぬ外物にすぎず、判断・欲求・行動意志こそが我々自身に属する。この区別を貫けば、いかなる境遇においても自由は失われない。奴隷から哲学者となった著者の言葉には独自の説得力がある。

【影響と意義】

マルクス・アウレリウス自省録と並ぶ後期ストア派の最重要文献として、西欧の倫理思想・教育論・心理療法に深い影響を与え続けてきた。20世紀後半の認知療法もエピクテトスの判断中心主義を理論的源流の一つとする。

【なぜ今読むか】

不確実性の時代に、自分の手の届く範囲に集中するという原則の有効性は増している。短い章句の連なりは日々の指針として読み返すのに適している。

著者

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