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ルイ・ボナパルトのブリュメール十八日

るい・ぼなぱるとのぶりゅめーるじゅうはちにち

カール・マルクス·近代

1851年クーデターを階級闘争の劇として分析したマルクスの政治評論

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政治哲学

この著作について

カール・マルクスが1852年、ニューヨークで発行されていたドイツ語紙『革命』に発表した政治評論。1851年12月のルイ・ナポレオンによるクーデターと第二帝政成立を、リアルタイムで分析した同時代の思想的記録である。

【内容】

冒頭の「歴史は二度繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は茶番として」という有名な一節に象徴されるように、ナポレオン三世のクーデターを伯父ボナパルト第一帝政の戯画的反復として位置づけた。マルクスは1848年の二月革命から1851年のクーデターまでの諸局面を、ブルジョアジー、プロレタリアート、農民、ルンペンプロレタリアートといった諸階級と党派の利害対立として詳細に分析し、政治的上部構造の半自律的運動を経済的基礎との緊張関係のなかで描き出す。

【影響と意義】

本書はマルクス主義のなかでも最も豊かな政治分析の例として読み継がれ、グラムシのヘゲモニー論、プーランザスの国家論、二十世紀のラテンアメリカ独裁分析にまで継承された。「ボナパルティズム」という政治学用語の出発点でもあり、現代のポピュリズム研究でも参照される。

【なぜ今読むか】

民主的手続きの内部から専制が立ち上がる過程を、リアルタイムで分析した思想家の眼の鋭さを学べる。

著者

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