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『新渡戸稲造 1862-1933 我、太平洋の橋とならん』

にとべいなぞう 1862-1933 われ、たいへいようのはしとならん

草原克豪·現代

草原克豪が、新渡戸稲造の教育・植民思想・国際理解と平和の仕事を8部構成で描いた評伝

歴史政治

この著作について

草原克豪《くさはらかつひで》が、新渡戸稲造《にとべいなぞう》の全体像を描いた評伝。藤原書店から2012年に刊行され、2021年にも同じ藤原書店から刊行された。どちらも529頁である。著者は1941年生まれで、文部省に勤めるあいだにユネスコ本部へ出向し、のちに拓殖大学北海道短期大学学長と拓殖大学副学長を兼ねた。

【内容】

新渡戸は37歳のときに『武士道』で国際的に名を馳せ、その後も一高の校長として南原繁、矢内原忠雄、河合栄治郎ら多くの俊英を送り出した。国際連盟事務次長としてはユネスコにつながる仕事を担い、帰国後は世界平和の実現に心血を注いだ。本書はこの歩みを8部に分けて描く。第1部「刀を捨てたサムライ」から「開拓者精神」「辺境からの挑戦」と進み、「人格主義の教育者」「文明の伝播としての植民思想家」「国際理解と平和の伝道者」「インターナショナル・ナショナリスト」を経て、第8部「残照」で閉じる。教育者、植民思想家、平和の伝道者という顔が、それぞれ独立した部として立てられている。

【影響と意義】

紀伊國屋書店の内容紹介は、新渡戸を戦前を代表する第一級の教養人とし、本書をその全体像を初めて描いた評伝として紹介している。目次には教育、植民思想、国際理解と平和にあたる部がそれぞれ立てられており、新渡戸が関わった複数の分野を一冊で扱う構成になっている。

【なぜ今読むか】

『武士道』の著者という入口から新渡戸に近づいた読者にとって、本書は一高校長としての教育、植民をめぐる思想、国際連盟での仕事までを、一冊で通して見渡せる構成になっている。

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