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新渡戸稲造《にとべいなぞう》 1862-1933 我、太平洋の橋とならん

にとべいなぞう:こくさいしゅぎのかいたくしゃ

草原克豪·現代

国連事務次長経験者による新渡戸稲造評伝

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歴史政治

この著作について

元国際連合事務次長・拓殖大学学長を務めた草原克豪《くさはらかつひで》による、新渡戸稲造《にとべいなぞう》の生涯と国際的活動を描いた評伝。藤原書店。

【内容】

本書はまず、南部藩の武士の家に生まれた新渡戸が、札幌農学校でクラーク博士の精神を受け継ぎ、キリスト教に入信した経緯を押さえる。アメリカ・ドイツ留学、台湾総督府殖産局長として砂糖産業を立ち上げた実務経験、東京帝国大学教授、第一高等学校校長としての教育者像、そして国際連盟事務次長として南米・ヨーロッパ・アジアを往復した「太平洋の架け橋」としての活動が順に描かれる。武士道英文著作の背景、晩年の日米関係悪化のなかでの苦闘、カナダでの客死までが、当時の国際情勢とあわせて立体的に描き出される。妻メアリー・エルキントンとの生涯にわたる協働、クエーカー信仰と仏教への敬意のあいだで培われた宗教観にも光が当てられる。

【影響と意義】

国際連盟黄金期の東アジア代表としての新渡戸像を、戦後の再評価を踏まえて現代の読者に開いた、標準的な評伝である。

【なぜ今読むか】

国際秩序の再編が問われる今、日本発の「国際主義」の古典的モデルを確認する価値は大きい。

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